我が家のファームでは、現在色々な野菜がすくすく成長しています。種まきをしたばかりの頃や、苗を植えたばかりの頃は、育つか心配でしたが、稀有な心配でした笑
今回は、あまり触れてこなかったズッキーニを紹介します。ズッキーニは、パパ梨の大好物なので、ファームで育てたい野菜のひとつでした。なぜ触れてこなかったかというと、絶対失敗したと思ったからです。もう絶対ダメだろうと思ったところから、収穫までを一気にお伝えします。
ズッキーニの今の様子
ズッキーニは見た目からしてきゅうりの仲間かとずっと思っていたのですが、かぼちゃの仲間です。ビタミン、特にカロテンが豊富に含まれているので、油と炒めると効率よく吸収されます。我が家では、コストコのアップルベーコンと炒めたり、カレー粉とチーズと炒めたりして食べることが多いです。
ファームでのズッキーニの様子は、一言で言うとお化け!背丈はそこまで高くないものの、作った畝の外側にまでどどーんと大きくなり鎮座しています。
今では完全なお化けとなっていますが、振り返ればずっとひょろひょろだったのです。
自家製育苗発泡スチロールで種まき
夏野菜の種まきは、まだ肌寒い季節から始まります。しかし、夏が大好きな夏野菜は種から発芽するために20℃くらいの温度が必要になります。
寒い時期に畑に直接種をまいても温度が低いので発芽しないのです。そのため、種をまいてから発芽までは暖かい場所が必要になるのですが…3月に20℃を超える温度を維持するのって無理ですよね。
我が家にはもちろん温室はないです。自宅には赤ちゃんがいるので、手の届くところに土入りのポットを置いていくこともできません。
というわけで、赤ちゃんが届かない場所に発泡スチロールを置いて、その中で種まきから発芽まで過ごすことにしました。
発泡スチロールで保温する、というのはネットを探すと出てきます。しかし、発泡スチロールの箱だけでは温度が足りないのでは?とわたしは思うわけです。
ズッキーニの発芽温度は、25〜30℃と種の袋に書かれていました。30℃って真夏じゃん!って感じですよね。発泡スチロールに入れただけでは到底そんな真夏の気温になるとは思えませんでした。なので、熱湯入りコップやホッカイロを蓋の裏などに貼って少しでも高温になるように工夫してみました。
熱湯入りのコップとホッカイロだけで、そこまでの温度を維持できたかは定かではないですが、ズッキーニはきちんと発芽してくれました。
詳しくは、過去に記事にしてあります。最後にリンク貼っておくので、良かったら見てくださいね。
発芽してからぐんぐん育ちすぎて一気にひょろひょろに
自家製育苗発泡スチロールのおかげか、発芽まで無事にクリアしたズッキーニ。しかし、一緒に入れていたトマトがまだ発芽しなかったこと、いきなり寒い外に放り出しだら枯れるかもと不安だったこともあり、引き続き育苗発泡スチロールの中で育てていました。
それがいけなかった…一気に大きくなったと思ったのも束の間、あれよあれよと言っているうちにひょろひょろと茎ばかり長くなってしまいました。
ひょろひょろの背高のっぽの苗のことは徒長苗と呼ばれます。ひょろひょろっとして弱々しいので、ホームセンターでは間違いなく売れ残ってしまいます笑
どうやら、夜間の水分量が多いと徒長しやすいらしいです。育苗発泡スチロールで、いい温度といい湿度の中でぬくぬく育っていたらそりゃひょろひょろになっちゃいますね。言われれば納得!
3度目の正直でようやく植え替えできた
3株のズッキーニを発芽させたポットがあったので、チャンスは3回。しかしタイトルの通り2回目までは完全に失敗しました。
1回目→あとかたもなくなくなった
2回目→あとかたはあるけれど、カッサカサに枯れた
まだまだ朝晩は冷え込みますし、ここは風が強いエリアなので、1回目は風で飛ばされて、2回目は残ってはいるけど風の影響で乾燥してしまった感じでした。
ひょろひょろだったので、ちょっとした風にも煽られてやられてしまったのは想像できます。ちなみに3回目の苗も、実は風の影響で根元からパックリと折れてしまったのです…
ズッキーニは諦めるか、せめてホームセンターで苗を買ってきて再度トライしようと思っていました。根元から折れていたけど、完全に枯れたわけではなかったので、次に苗を買ってくるまでは抜かなくてもいっかなーと放置していました。
そしたら、なんと折れつつも折れた先からぐんぐん成長して、花をつけたのです。
花をつけてからはうどんこ病発症
今にも枯れそうなところから、花が咲きました。それからは、折れながらも土と繋がっていた部分がぐんぐん太くなりました。そして葉が伸び、見違えるほどに成長しました。
そして、ここで新たな問題が…葉っぱに白い部分がたくさんできてしまいました。うどんこ病です。
元々ズッキーニはうどんこ病になりやすいと言われています。そのため、うどんこ病に強い品種と書かれた種を選んでいたので、うどんこ病に強い品種でもなっちゃうんだと思って残念な気持ちになりました。
風通しを良くすることである程度は予防できるようですが、ズッキーニの周りの野菜もどんどん大きくなり風通しは相当悪そうです。
うどんこ病にかかると、葉が光合成できる部分がどんどん減ってしまうため成長が悪くなり、最悪の場合枯れてしまうそうです。葉っぱの大部分がうどんこ病にやられていたので、ここまでかと思いました。
うどんこ病に強い品種はうどんこ病に打ち勝つ品種
葉っぱはうどんこ病にやられていましたが、それでもぐんぐん成長して気づけば大きなお化けのような姿に成長しました。その成長っぷりを見て気づいたことがあります。
うどんこ病に強い品種というのは、うどんこ病にかからない品種だと思っていたのですが、うどんこ病になっても、うどんこ病にやられず打ち勝てる品種なんだと。ファームのズッキーニは、
- ひょろひょろの徒長苗
- 風に煽られてパックリ折れた
- うどんこ病にもがっつり感染
まさに三重苦のような感じでしたが、強敵うどんこ病にも打ち勝ちました。ちなみにズッキーニの品種は、ブラックタイプのズッキーニでダークヤングマンという品種です。
これからは収穫の季節
気温もぐんぐんあがり夏野菜の成長がすさまじいこの季節です。最初はひょろひょろで、もう絶対ダメだと思って諦めていたズッキーニですが、我が家のファームで1番に収穫ができました。
うどんこ病にも打ち勝てる強い品種は、様々なトラブルにも強いのかもしれません。折れた時に抜かずに放置していた自分のズボラさも、たまには役立ちます笑
あとは、ファームを契約してから一生懸命行った土壌改良も、今の野菜の成長っぷりを見ると、効果が出ているのを実感します。土壌改良って、収穫まで行って初めて効果がわかるのでやっている間はこれでいいのか不安でしたが、やっておいて良かったです。
これからは、収穫や雑草取りなど諸々忙しくなりそうです。今は週1回、様子を見に行っているのですが、夏は週1回じゃ足りないかもしれません。
他には現在、きゅうり・ミニトマト・オクラ・すいか・とうもろこし・枝豆を育てています。ミニトマトと枝豆は、成長の早い子たちはもうすぐ収穫できそうです。
また、ファームでの気づきや成長をお伝えできたらなと思っています。
▼自家製育苗発泡スチロールづくりの詳細はこちら
▼ズッキーニの植え付けの様子はこちら
▼ファームでの土壌改良の様子はこちら
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