2024年の夏、我が家ではきゅうり栽培が上手にできました。過去2年間きゅうりは不作だったので、まさに3度目の正直です。
まだ冬野菜の植え付けが終わっていないのに気が早いですが、今のうちに来年のために『きゅうり栽培でやってよかったこと』を3つ紹介していきます。
手間ひまかけたというわけでもなく、誰でも簡単にできる方法ばかりです。むしろ、ありえないくらい放任で育てていました笑。
きゅうり栽培が毎年うまくいかない方、初めてトライする方はぜひ参考にしてみてください。
風通しを良くした
過去2年とも、我が家のきゅうりはうどんこ病にかかってしまい、収穫量が増えませんでした。うどんこ病にかかると、以下のような症状が出ます。
なんとなく全体がうっすら白くなり、次第に濃くなりうどん粉をまぶしたようになる症状が葉や花首に発生します。
https://www.sc-engei.co.jp/resolution/pestanddisease/photolist/details/1280
葉の表面が覆われると光合成が阻害されたり、葉から栄養を吸収されるので生育不良になり、花が咲かない、野菜では食味が低下する、果実が肥大しない、ひどい場合には枯死するなどの被害があります。
うどんこ病を防ぐ対策として挙げられる方法のひとつが、『風通しをよくすること』です。具体的には、きゅうり同士の株間を広く取りました。
今年は、大体60cmおきにきゅうりを植えました。ひと畝で2列で作った年もありますが、今年はひと畝に1列にしました。
「家庭菜園だから、少しずつでいいから、いろんな野菜を育てたい」
今までは、そう感じていました。
そのため、畑を細かく区切って、多品種栽培をしていました。細かく区切った分、ひとつひとつの野菜の数を減らせばいいのですが、減らせず。
たくさん収穫したい気持ちも
捨てられず…
「1本しか植えずに枯れてしまったら大変」
そのため、狭いスペースに2〜3本植えている野菜も多々ありました。過去、きゅうりもそんな感じ。
少量多品種から、少量少品種にシフト。野菜同士の株間を広く取ることで、うどんこ病にかからずに大きく育ちました。
結果として、たくさんのきゅうりを収穫できました。
\きゅうり栽培に必要な資材たち/
株元にもみがらをまいた
うどんこ病だけでなく、様々な病気の原因となるのが、『泥はね』です。土壌には様々な菌たちが住んでいます。
人間の腸とも似ていて、良い菌もいれば悪い菌もいます。雨が降ると、土が飛び散ります。
飛び散った土が葉にくっつくことで、葉から病気がひろがることがあります。単純に、風通しの悪い下葉がずっと濡れた状態になっているのも良くなさそうです。
そのため、株元の土が雨で跳ねないように、株元にもみがらをまきました。黒マルチでももちろんOKです。
今年初めて「もみがら」を使用したのですが、株元を中心にこんもりともみがらをまいてみました。
周りの土が剥き出しの部分にもさらさらと。黒マルチほど万能ではないかもしれませんが、十分土跳ねを防いでくれたと感じます。
風で飛んですぐになくなってしまうのかなと心配もしたのですが、意外としっかり土の上に残ってくれました。なくなったりうすくなったりした部分には、追加で何回かもみがらをまき直せば良いだけです。
ただし、もみがらが大きな袋で売っており、保管に注意。ビニールはすぐに穴があいてしまいますし、穴からもみがらが大量にこぼれます笑。
いつかは土にかえりますが、周囲がもみがらだらけになります。
コンパニオンプランツをフル活用
元々殺虫剤は好きじゃなく、農薬も好きではありません。だからと言って、有機栽培にこだわっているわけではなく、スーパーで野菜も買います。
自分のできる範囲で、環境に優しく野菜を育てたいと考えているだけなのですが、中でも『コンパニオンプランツ』の考え方がとても好きです。
野菜を1種類だけで育てるときと比べ、異なる種類の野菜を一緒に栽培すると、病害虫を抑えられたり、成長を促進できたりすることがあります。
https://agri.mynavi.jp/2022_09_29_204782/
そうした良い影響をもたらす作物の組み合わせを「コンパニオンプランツ」と呼びます。
ひとことで良い影響と言っていますが、効果は絶大です。
- よく育つ
- 病気を防ぐ
- 害虫をよせつけない
- 化学肥料を減らせる
- 余った空間を利用できる
きゅうりのコンパニオンプランツに選んだのは、「マリーゴールド」です。マリーゴールドは、ものすごい力を持っています。
今回きゅうり栽培が成功したことに貢献したマリーゴールドの効果は、3つあります。
マリーゴールドの効果:虫よけ
マリーゴールドは、キク科です。キク科の花って独特の香りがありますよね。
虫の一部では、キク科の香りを嫌うようです。庭に植えている蚊よけの草(名前は覚えておらず)も、キク科だったと記憶しています。
蚊取り線香は除虫菊というキク科の植物を原料としていましたし、キク科に虫よけの効果があるのは古くから知られています。
きゅうりなどのウリ科の植物を好むウリハムシという虫も、マリーゴールドの香りを嫌うため、きゅうりとマリーゴールドは相性が良いと言えます。
マリーゴールドの効果:土壌を綺麗にする
土に住んでいるセンチュウと呼ばれる害虫。センチュウは基本的にはどこの土壌にもいる生物です。
少しいるだけなら問題なくとも、大量に繁殖してしまうとやっかいです。
センチュウには色々な種類があるようですが、野菜などの根に穴を開けて侵入してくるそうで!!大量に繁殖してしまうと、養分が取られてしまい、野菜が育たない・花が咲かないなどの被害が出ます。
やっかいなセンチュウですが、マリーゴールドの根から出る成分が苦手。
苦手というレベルではなく、殺センチュウ剤というくらい強力な成分で、マリーゴールドの根の中へ侵入したセンチュウたちは死んでしまうようです。
その結果、周りの土壌にいるセンチュウの数が減るということに。
マリーゴールドの効果:余った空間を利用
今回、風通しを最大限良くするために、きゅうり同士の株間を広くとりました。
大きく成長していくと、広い株間も全く気にならなくなりますが、苗が小さいうちはとてもさみしい…きゅうりの苗が小さいうちに、オレンジの綺麗な花を咲かせるマリーゴールド。
畑は一気に華やかになりました。
わたしが購入したマリーゴールドは、よくよく園芸店で売られているものです。背丈は30cmほどにしかなりません。
きゅうりの陽当たりを邪魔することなく、さみしくなりがちな地面近辺を華やかにしてくれました。
また、きゅうりの株元近くに植えたのですが、横に大きく成長したため、雨による泥はねもいくぶん防いでくれたように感じます。
きゅうり栽培をさらに成功させるには…
風通しをよくすることでうどんこ病を防ぎ、もみがらをまいて泥はねを防ぎ、マリーゴールドで害虫から守り…
2024年の夏も例年通り暑くて暑くてしんどかったですが、たくさんのきゅうりを収穫することができました!
来年は、
ご近所に配れるくらいの収穫したい!
そして、実はもうひとつ今年トライしたことがありました。失敗してしまったので特に触れなかったのですが、『苗を1ヶ月おきに2〜3回にわけて植えること』です。
栽培のスタートをずらすことで、細く長く収穫できるようにする仕組みです。
1回目と2回目に苗を買って植えたきゅうりと、1回目より前に種をまいて育てたきゅうりからは、たくさん収穫できましたが、あまりずれた感じはせず。
一気にたくさん採れて、一気に終わってしまった印象です。
また、3回目の苗にもトライしましたが、大きく育つよりも前に暑さで干からびてしまいました。
結果として、時期をずらして細く長く収穫するという計画は失敗笑。来年は上手にずらして、毎日少しずつきゅうりが収穫できたらなと考えています。
最近忙しくて、来年の話よりも『今』の畑と向き合えていません笑。早く様子を見にいかないと☺︎
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